「付き合うのすっ飛ばして?」

「あぁ!そういうこと言う!だって、今更付き合ってくださいってよりこの言葉がいいって思ったんだもん、…やだ?」

不安そうに少し私を話して上目遣いでみる。

ずるいのはどっちなんだろう。

世界一のエースが私にだけこの顔をみせる。

あんなにコートで輝く彼が、

私を必要としてくれてる。

「答えなんてずっと決まってます。…祐真さん、よろしくお願いします。」

「あお!好き!愛してる!」

「わかりましたって、ほら、パーティー遅れますよ?」

「このままサボって…「いいわけないだろ?」」

その声に顔を上げると、

隠れていたのかけんくんとリサと渉。

「いい映像撮れました!」

涙を浮かべながら笑顔を見せるリサ。

「祐真さん早速尻に敷かれてますね!」

笑いながら言う渉。

「ほら、莉緒のためにみんな打ち上げパーティーずらしたんだから行かないと、だろ?」

私の頭を優しくなでるけんくん。

「けんくん、一緒に金メダルとれて本当に嬉しかった!けんくん、誘ってくれてありがと!」

「俺も。莉緒本当にありがとう…」

さっきまでなんともなかったけんくんの目から溢れる涙に慌てる。

でも気づいたら自分の目からも溢れてて、

周りを見てもみんな同じ顔で、

みんなで笑う。

あぁ、もう、最高の仲間!

そして、

「また四年後もみんなでとろうよ。」

まだまだ輝きを増す私の愛しい人。

あなたをさらに輝かせるのは私だけ。

今なら自信を持ってそう言って横にいれるよ。

祐真さん、これからもずっと、

輝き続けていこうね。

一緒に…