みんなに心配かけて、
みんなに我慢させてるのも気づいてる。
でも、それでも私をリタイアさせずに起こしてくれた祐真さんに感謝する。
痛いけど、
この瞬間にコートに立てて本当に楽しいし、嬉しい。
泣いても笑ってもかのオリンピック最後の試合。
あの約束から数年。
やっと、やっとスタートラインに立てる。
やっと自分を認められる。
最後の最後、ボールに手を伸ばして何とか上げたボールを由香ちゃんが繋いでくれて、
何とか返す。
頭をフルに働かせて、
今までの経験、データ全てを思い出す。
あぁ、今まで頑張って来てよかったなぁ。
自分の手に当たったボールが綺麗にセッターに上がる孤をえがきながら。
その感触を、
その光景を、
私の全てに刻み込む。
ー何ということでしょう!全日本バレーボールアベック金メダル〜っ!歴史が今刻まれました!
祐真さん、やっと追いつけたかな…