君を輝かせるのは私だけ。

首だけ振り向くとあおがいて、

「祐真さん、いっちばん輝いてました!次は私の番ですね。見ててね。」

そう言って、

足が痛いはずなのに小走りであおはあおで呼ばれてて背中を向ける。

「あお!!っす、、」

我慢したのに、

言葉が溢れそうになる。

でも振り向いたあおの瞳が明日から始まる女子の試合の方に向いてるのがわかって、

言葉を飲み込む。

こっちを向いて首を傾げるあおに、

「俺はここで待ってるから!」

そう言う。

あおは笑って

「負けない!」

って叫んで背中を向ける。

ここでいつもだけど、

待ってて、とか、じゃなくて、

負けないって返ってくることがあおらしくて1人で笑う。

広報の人に謝って慌てて取材陣の前に立つ。

表彰式はこの後。

メダルをあおにかけたいけどきっとあおはもう明日のことでいっぱいだろう。

多分表彰式も出ずに、

女子の調整の方に合流するんだと思う。

試合が決まった瞬間由香が俺に向かってグッドサインをしたのはみたけどそのあとは姿が見えないから、もう先にみんな出たんだと思う。

次は女子の番。

一番いい形でバトンを渡せたかな。