健さんは、しばらくあおをじっと見つめてだけど、

あおも目を逸らさない。

続く沈黙、

重い緊張感。

健さんがため息をつく。

「もはや俺はお前が1番怖いよ。」

くしゃりとあおの頭を撫でながら言う健さんの顔は、

止めることを諦めてて、

同じ覚悟を持った、でも優しい顔。

俺たちも目指すところは変わらないし、

何度も覚悟決めてきたけど、

改めて、さらに頑張らないとなぁ。

まっすぐすぎるあおに苦笑しつつも、

また気を引き締める。

必ず、必ず、金メダル取る…