席につくなり、2人は怒り心頭で。

「有り得ない!何様なの!」
「莉緒さん、いつか怪我させられますよ!そうなる前にガツンとテレビとかで言うべきじゃ?」

2人が怒ってくれるのは嬉しい。

嬉しいけど、

「落ちついて?怒ってくれてありがとう。それで十分だから!」

「なんで、莉緒さんが誰よりも頑張ってるのに…」
「莉緒がつらいだけじゃん!おかしいよ絶対!」

「いーの!私がファンでもきっとモヤモヤするし、バレーで証明するだけだから!さ、食べよう!」

話を無理やり終わらせて注文して食べ始める。

2人もわかってくれたのか今日はもうその話はしなかった。

でも帰りはどっちが呼んだのかわからないけど、タクシーに3人で乗って帰った。

…やっぱりしばらく街に出るのは控えよう。

結構…わかってても、

否定されたり、鋭い視線に、

神経がすりへる。

2人に気付かれないようにため息をつく。

いつになったら、

どうしたら世間の人は認めてくれるんだろう。

このままメダルをとっても、

祐真さんの横にはいられないのかな…