お、怒らせた…

内心ヒヤリとしながらも、

でもあんなイケメンに簡単に横座らせて、頭触らせる方が危なくない?

そう、あおが危機感なさ過ぎのが悪い!

と自分で自分を正しいと言い聞かせるけど、

やっぱり気になってあおの様子を伺う。

「ちょっと渉話しかけてきてよ。」

「なんで俺?祐真さんが怒らせたんだから祐真さんが話しかけてくださいよ!」

「いーから!」

無理やり背中を押して、あおの近くに連れてくと、

渉がため息つきながら、

あおに向けてさらに近づく。

「あおさん?」

「んー?」

「そろそろ皆さん集まってきましたよ?リサさんも合流してますし…」

「ん。」

あおからはそれしか返ってこなくて、

渉が戻ってくる。