君を輝かせるのは私だけ。

視線を上げると、健くん。

「ちょ、ひどくない?アホって何!」

抗議するトオルさんをガン無視した健くん。

「莉緒、あそこ拗ねてるやついるからなんとかしろよ?」

指差された方を向くと、

明らかに頬を膨らませて不満げにしてる渉と、

遠くから威嚇してる祐真さん。

「…いつから?撮影終わったの?」

「今終わって、スタジオまでトオルが来るって言ってたのに来ねえから探しにきたとこ。」

「そうなんだ、お疲れ様!でもこの後も撮影あるよね?」

「女子が先らしくて時間あくからちょっとご飯食べてくる。トオル待たせたな、行こう。」

まだ頭を押さえてるトオルさんを置き去りにして歩き始める健くん。

…健くんって優しいけど、

どの人と掛け合わせても飼い主感というか、

なんというか…

渉や祐真さんとでもよく見る光景だなぁ。

「メダル取ったあと共演できるの楽しみにしてる!頑張ってね、莉緒ちゃん!」

頭を押さえたまま笑顔でトオルさんが言ってくれて、

慌ててお辞儀する。

そのあとトオルさんは私の頭をわしゃわしゃしてから、

「ちょ、ひどくない?ゲンコツ食らわせて勝手に話進めるとか!」

キャンキャン言いながら健くんのあとを追ってて笑ってしまう。