「ほんと、最高だなぁ。」

ここまで高めあえる人に出会えたこと。

バレーを同じかそれ以上に愛する人に出会えたこと。

全部全部、最高の巡り合わせ。

…さっきのあおも可愛くてずるすぎるし。

昨日までのモヤモヤは全部なくなって楽しみしかなくなった。

明日からまた頑張ろう!

「ご飯作ろうかな。」

あおに自分のきてたカーディガンをかけて、

立ち上がる。

台所にはあおの作った献立が書いてあるから、

その材料をだして準備を始める。

「…ただいまー」

俺たち2人に配慮して遠慮がちにリビングのドアが開かれる。

そちらに目を向けると、

ご飯を食べに出てた三人が心配そうに頭を重ねて覗き込む姿。

思わず笑うと、健さんと目があって、

「…ほんと手のかかるやつらだな」

って少し苦笑いと安堵の表情が帰ってくる。

俺の表情でちゃんと話し合えたことが分かったんだろう。

三人はリビングに入ってきて、

寝てるあおを覗き込んで、

出来るだけ音を立てずにダイニングテーブルを囲んで腰掛ける。