「あ、違くて!ただ待つだけなんて今度は俺が置いてかれるじゃない?だから一緒に頑張るというかあおの倍成長するって意味。」

…ずるい。

「…負けないようにします。」

「ん、俺も!」

嬉しそうに笑った祐真さんとようやく目があって、

私も顔がほてる。

「…よそ見させないように頑張りますね。」

恥ずかしさを抑えてなんとか声を絞り出す。

祐真さんの反応は?

恥ずかしさで一瞬逸らした目を元に戻す。

「祐真さんって、可愛いですよね。」

少し悔しそうな祐真さんに笑顔になる。

「あおがずるすぎんの!あーもー!恥ずかしい、見ないで!」

祐真さんが顔を隠しながら、

早口で言うから緩んだ頬は緩んだまま。

そのまま2人で並んでバレーの映像を見ながら、

意見を出し合って……

そこで私の意識が途切れる。

最近寝れてなかったから…かな。

落ちてくるまぶたに逆えず意識を手放した…