「あお、ほんと、…」

少し言葉が途切れたあと沈黙。

不安になって祐真さんをみても下を向いたまま。

「まっか…」

ふと思ったことが口に出る。

「うるさい」

返ってきた言葉に思わず笑う。

下を向いた祐真さんの耳は真っ赤になってて、

「あお、ほんと、最高だね。」

その言葉と同時に腕の中に囚われる。

「…メダル取るまでは、その」

「うん、わかってる。でも俺はその間も伝えるから、別にそれで悩まないでね、むしろ自己肯定感あげてね。好きでやってるから。」

頷く。

「でもあの、待っててくださいなんて言わないので」

他の人といいお話がきたらそれはそれで、と伝えようとすると、

「うん待つ気はないよ。」

と被せるように言われてダメージを受ける。

思っててもはっきり言われると悲しい。