君を輝かせるのは私だけ。

「…莉緒。この映像久しぶりに見たら。」

けんくんは一枚のDVDを手渡す。

「ちゃんとメニュー考えて食べるから俺らのことは心配なし!祐真と話せるといいな。できるよ、莉緒なら。」

大きな手が私の頭を包む。

あったかい。

リビングに1人残されて、

今見てる映像を止めて、

さっきのDVDを入れる。

これって…

流してみて、やっぱり、と思った。

祐真さんの春高の決勝の映像。

食い入るように画面を見る。

さっきまでの鬱々とした気分は感じなくなってて、

ただただ目の前の映像に夢中になる。

背中に羽を持ってるみたいにふわりと高く浮く身体。

全然完成された身体でないけど、

自分の身体をフルに使って全力のプレイ。

全力なのに、まだその先を見させてくれるワクワク感。

「…懐かしいの見てるね。」

「…うぁい。」

いきなりした声にびっくりして少し変な声が出ちゃったけど、

隣に腰掛けた人は気にする様子もない。