俺様天使の助手になりまして


 全然冗談を言っているように見えない、無愛想なアクマ天使の顔をまじまじと見上げる。

 本気かどうか計りかねていると、アクマ天使のうなじ辺りから、鳥がひょこっと顔を出した。出会った神社で頭に乗っていた子に似ている。「ぴっ」て鳴いて、首を傾げてこっちを見ている。超ラブリー。

「ね、その子やっぱり飼ってるんだね」

「あ? ああ、まあな。ほら、これ飲め」

 アクマ天使はコップに入った白い液体を差し出してきた。その顔がちょっとだけ優しい感じがする。なんだ、そんな顔もできるんだ。

「良かったですね、リクトール様。では私は失礼します。あ、朱里さん。どうぞ、ゆっくりしていって下さい」

 おじいちゃん、じゃなくて、春川さんは行っちゃった。

 本物神父さんを初めて見てちょっと感動してしまう。アニメとかで見るみたいに、本当に黒い服を着ていた。それに、ここはすごく居心地がいい。教会って、どこもこんな感じなのかな。神社の空気とは異質だけれど、穏やかだ。

「ああっ!」

 色々あってすっかり忘れていたけれど、私、ゆっくりしていられないんだった。

「ねえ、早く帰してよ。宿題たんまりあるんだから」