俺様天使の助手になりまして


 こんな風にさ。って、あたふたする身ぶりを交えて話すアルバルクは、あははは!と愉快気に笑う。

 アルバルクは、少し変わった性格をしているみたいだ。私の隣では、アクマ天使が大きなため息を吐いている。

「アルバルク、お前なあ。そんな事態なら、そんとき一緒に歌手を別の場に運んで行って、誰もいねぇとこで落ち着いて玉を取り出せば済んだんじゃねぇか。それくらいなら規則違反じゃねぇぞ」

「お? おお、おお! そうか! 流石リクトールだね。伊達に、イケイケ護衛を束ねる隊長やってないなあ。頭が切れるなあ。そうだよなあ。そうすれば良かったんだ。まったく気づかなかったよ」

 アルバルクは頭を振って肩をすくめる。アクマ天使と違って、オーバーと言うか表情が豊かだ。だから、感情が伝わってくる。

 反対にアクマ天使は感情が読みにくい。ふたりを足して二で割ったらちょうどいい性格の天使が出来上がるかもしれない。なんて、密かに思った。

「ったく。助手のアンタもコイツに意見していいんだぞ。アカリはうるせぇくらいに言ってくるぞ」

「私、うるさくないもん! アクマ天使は地上に不慣れだからって思って、いろいろ提案してるだけだもん!」

 口を尖らせてアクマ天使を睨む。

「うわあぁ、お嬢さんが怒ってる。萌えるなあぁ」