俺様天使の助手になりまして


「実を言うとね、警官になる夢は今もあるの。悪いことをする人を捕まえて、ママや私みたいな思いをする人をなくしたい。けど、多分、ならないと思う」

「ふん、諦めるのか。もったいねえな。お前は気が強いし、実際強いし、警官にはぴったりだと思うがな。それに、そんな経験したお前だからこそ、出来ることがある筈だぞ」

「ありがと。そう言ってもらえるだけで、嬉しいよ」

 気が強い、は余計だけど。

〝私だから出来ること〟か。何があるんだろう。

 新しい夢が見つけられそうな気がする。こんな風に、アクマ天使とゆっくり話したのは初めてだ。胸にあったモヤモヤがスッキリしている。話して良かった。不思議と、元気が出てきた。

「えへへへへ」

「何笑ってんだ」

「何でもないよ、内緒っ。それより精玉探そうよ。ナビっちは何も反応がない?」

「ねえな。それに、ここら辺には、ねえだろ」

「そう言われれば、そうだね」

 道場を通り過ぎて少し歩くと、家並みが途切れて田や畑ばかりになる。

 この道をずっと行けば、教会に続く道に出る。

 アレは人の気に引かれて移動するものだから、街の中心へ向かうことにした。

 歩いていると太陽がギラギラ照りつける。

 風が、ない。めちゃ暑い!