「ごめんね」の手紙




君と出会ったのは、中3のクラスで一緒になったとき。


お互い自分の顔も名前もしらなくて、僕は当初こんな子いたっけ?ぐらいに思っていた。


なんせうちの学校は人数も多くて、クラスも6つぐらいあったから、それは珍しいことじゃなかった。


君の最初の印象は、ポジティブで明るくて、友達がたくさんいる、だったな。


実際君は初日で色んな人と仲良くなっていた。



そして最初、君は僕の席の前だった。


君から声を掛けてくれて、なんとなく話せる仲になった。


そして、君は僕の下の名前を"良い名前だ"って誉めてくれた。


照れ臭かったけど、僕はとても嬉しかった。


そして、二人でメールアドレスを交換したんだ。


当時は既にスマホが流行っていて、同級生はほとんどが持っていた。



僕は親の意向でスマホもガラケーも持たせてもらえなかったけど、パソコンは持っていた。



だから、メールでやり取りをすることになった。



学校から帰って来て早速僕がメールを送った次の日、君は僕を笑っていた。



「メールなのに"もしもし"って打つなんて、面白いね」って。



ウケを狙ったわけじゃないけど、笑っている君を見ていると、なんだか楽しい気持ちになった。



そして、授業中に紙を回してやり取りをしてるときに書いてあったメッセージ、今でも覚えてるよ。



「今度遊ぼうな」って。



学校で遊ぶ友達がほとんどいなかった僕はとても嬉しかった。


例え、それが形にならないものだったとしても。


君が社交辞令か、ノリで書いていたとしても。



心がほんわか暖かくなったんだ。