《小学生の恋はまだ恋じゃなかった。》

いつの間にかあなたは転校した。

あまり関心がなくて気付いたらいなかった。




2年後、小学3年生のある日。全体集会で転校生が紹介された。

それは、バレンタインのあなただった。戻ってきた、この学校に。

ドキドキした。胸が高鳴った。バレンタインとホワイトデーの記憶が鮮明に蘇った。

元のクラスの子に手を振っているのに、目があった気がしてとても嬉しかった。

でもクラスは違う。接点はなかった。


私自身忘れていった、あのドキドキは直ぐに治った。
何もなく小学生を卒業した。