「モモタたち待たない?俺、きみが帰ろうとしたら引き留めてって頼まれたてんだよねー」

「え?なんで?」

「んー、なんでだろうね?」

「ふーん?でも、このままもう帰ります!また来ますねー!」

「あ!仁那ちゃん!絶対また来てねっ」

「ばいばーい」


気分のよかった私は秦野さんに向かって手を振ると、軽い足取りで家に帰った。

今日出会ったashの音楽にとても引き込まれて、強烈な印象を私に残した。




次にashに会うのは、それから3ヶ月後。


その時まで、私はRUIさんにキスされたこともすっかり忘れていた。