いきなり黙ってしまった私を何人かが不思議そうに見ているけど、私はそれどころではなかった。

口は全然動かないのに心の中はかなり騒がしくて……。


えっ?え?なんでぇ!?

なんでRUIさんがここにいるの?

自分の出演する日、間違って来ちゃったとか?

いやっ、それはない!すっごい見られてるし!

なんか知らないけどめちゃくちゃ私に視線突き刺してくるしっ!

もう〜っ、神奈さんどういうつもりよ〜!


ステージ袖にいる神奈さんを振り返って睨みつけると、神奈さんは悪戯(いたずら)が成功した子どものようにすごく楽しそうに面白いものを見る目を私は向ける。