RUIさんという人は、一度その存在を認めて気になってしまうと、もっと会いたくなって、ずっと一緒にいたくて。

中毒のようにRUIさんがもっともっと欲しくなる。

きっと、あのモデルのように綺麗な女の人もほかの多くの女性たちがみんなそう思っていたんだろう。


そして例外なく、私もその毒に侵された。


自分を見てほしくて、自分だけを好きになってほしい。

他の人に触らないで。他の人とのキスなんて見たくなかった。

こんな自分知らない。こんなふうに誰かに対して思うことがあるなん知らなかった。

RUIさんといると自分を保つのが難しくなって、知らない自分を知っていくことがとても怖くなった。


だから逃げることにした。

一度離れなければ、そうしないと私は私が分からなくなる。