色になる君

嘘でしょ?そんなことってあるの?



「義理のお兄ちゃん…。」



「大智さんは、昔から俺らと関係深くてさ、幼なじみみたいなもんなんだ。」





「か、春日先生は、私のことなんて言ってた?」




「大智さんの机の上に、女の子の写真が飾ってあってさ、いっつもそれ見ながら悲しそうにしてた。」



  

女の子の写真?
    



「この子は、俺が何としても治してあげたい人なんだ。普通の女の子になって欲しい。って。大智さんが話すその子と、お前がやけに似てた気がして……。それに、写真も夜空と顔が似てたから、こないだ聞いたんだ。」

 
 


「私がその子かどうかを?」





「あぁ。そしたら、俺と同じ高校に通ってる子だよって言われて確信がついた。その後、お前の兄ちゃんからも、気をつけてやってって言われたから、お前のことちゃんと見てたつもりなんだけど、ごめん。こうなった。」




「月緋君が謝ることじゃないし、むしろ感謝したい。ありがとう。」      



こんな身近に私のことを見守ってくれてる人がいるなんて知らなかった。

 

強い味方が出来たみたいで、
心が温かくなった。

 


「いや、そんなんいいから休め。」



そういって、優しく見つめてくれる月緋君がとても特別に思えてしまった。