色になる君


「夜空、大丈夫か。」




「月緋君は、私がどう見えた?」




「え?」




あの時、パニックに陥った時、
私自身がどうなっていたのか知りたかった。




「苦しそうだった。ずっと下を向いててさ、
声かけても返事がないから、肩を揺すったけど、お前すっげぇ震えてたぞ。」





「見苦しかった?」



  

「なんでそんなこと聞くの?」






「自分が嫌なの。大事な人が倒れたのに、すぐに助けを呼べなかった自分が嫌い。
過去に囚われてる自分が嫌い。
今こうやって、勢いで月緋君に訳もわからず語ってる自分も……嫌い。」
 




なんでこんなこと月緋君に言ってしまうのだろう。



「お前、やっぱり大智さんが言ってたあの夜空か?」






大智さん、、。大智さんってどこかで聞いた事が……。



ふと、頭の中に春日先生がよぎった。


確か、先生の下の名前は大智だった気がする。



「春日先生のこと……?」



なんで月緋君が春日先生のことを?




「俺の姉ちゃんの旦那なんだ。春日大智。」




「え?それって……。」




「そう、だから俺の義理の兄ちゃん。」