色になる君


「よーし!いくよー、せーのっ!」



千花の掛け声とともに、顔を水面に沈め、
息苦しくならないように、


  

ずっと目を瞑って、壁を蹴った。


冷たい水が体をどんどん通り越してゆく。


もっと、遠くまで。がんばれ私!



あれ?でも何か千花いなくない??



え?結構来たけど、千花に全く辿りつかない。あれ?私もしかして曲がってる?




不安になりつつも、自分の息が続く所まで泳ぎ続け、水面から顔を上げた。