色になる君

「それでは、安全に配慮して
楽しいジェットバイクの旅にしましょうね〜!!!」



お姉さんの掛け声のもと、いよいよ出発した私たち。


自分が座っている席の、両側に持ち手がついているのでそこを持ちながら

 
どんどん広い海へ向かって進んでいく。



「うわ〜!!!思ってたより速いかも!」



そう叫ぶと、後ろから


「落ちそうなったら言えよ。」


月緋君は、割と通常運転で海の景色を楽しんでるみたい。



「ここが、この海で1番綺麗な景色が見れるポイントですよ〜!!!!
前方見てみてくださーい!!」



「うわぁ、、!!!」



色が見えなくたって、一眼でわかる。


広大な海に負けないくらい大きな太陽。  

そこから降り注ぐ日差しに、答えるかのように、海から顔を出す魚たち。


「夜空、よく聞いてろよ。」



「え??」


突然、月緋君の手が私の肩に置かれ


グッと縮まった私たちの距離。