英二「次に紹介するのは、血の伯爵夫人とも呼ばれ、吸血鬼のモデルとなったともされる女性だ。その名は、バートリ・エルジェーベト!英語名ではエリザベート・バートリー」

一樹「あっ!この人はオカルトの番組で名前を聞いたことがある!確か、たくさんの少女を誘拐して虐殺したって……」

ねね「そ、そんな恐ろしい人なの!?さっきの呂雉より怖い!!」

英二「一樹の話は正解だな。彼女は恐ろしい大量殺人犯だ」

友晴「でも、一体どうしてそんなことをしたんですか?たくさんの少女ってことは憎んでとかではないんですよね?」

英二「まずは彼女の生い立ちから話そう。バートリー家は、トランシルヴァニア公国の中で最も有力な家門だった」

ねね「じゃあいいところ育ちのお嬢様ってわけですね」

英二「そうだな。何カ国語も話せる教養が身についていたらしい。バートリー家に数多くの有力者がいたしな。しかし、血族結婚を繰り返してきた影響かエルジェーベトの近親者には狂人やサディスト、悪魔崇拝者など黒い噂をされる者もいたとされている」