「わかりました！」

「浅井たちは部室にいると思うぞ」

先生に言われ、僕は部室に向かって走る。三人は何を調べたいと思っているんだろう。わくわくしながら部室へと向かった。



部室につくと、ドアの前にいてもわかるほどグループの三人が真剣に話し合う声が聞こえてくる。僕はドアを開けて「先生からアイデアを出してやれって言われたから来たよ〜」と言った。

「先輩！」

浅井（あさい）ねねが目を輝かせ、徳川一樹（とくがわかずき）も「こっちに座ってください！」と笑ってくれた。僕はお礼を言って三人の前に座る。

「でも、俺たちやりたいなと思うことはそれぞれ決まってるんです。ただどれにしようか話し合ってて……」

菅原友晴（すがわらともはる）がそう言い、僕は「何について調べたいの？」と訊ねる。すると、三人の口から同時にバラバラの言葉が飛び出した。

「歴史上のお姫様！」とねね。

「歴史の怖い話！」と一樹。

「歴史上の英雄！」と友晴。