僕が話し終えると、みんなの顔は当然だけど暗くなってる。そりゃあ、あんな血みどろな話は刺激が強すぎるよな。でも、恐ろしい事実だって時には知ることが必要となる。

「どうだった?怖かった?」

僕がそう訊ねると、「怖いに決まってるじゃないですか!!」と三人に言われた。

「もう!先輩のせいで夜にトイレ行くの怖くなっちゃいました」とねね。

「しばらくオカルト見れません!」と一樹。

「……知らないことばかりで体がまだ震えてます」と友晴。

うん、怖がらせすぎたわ。

「怖がらせてごめん!お詫びにアイス奢るのと今から楽しい話をしよう!かっこいい武将の話とか!」

僕がそう言うと、「当然です!!」と三人に言われる。まあ、ちょっとは元気になってくれたかな?

「それじゃあ、誰の話がいいかな〜」

怖い歴史も、楽しい歴史も、どんな歴史も大好きだ!