英二「次に紹介するのは、イルマ・グレーゼ。アウシュビッツ強制収容所の女性看守だった人物だ」

友晴「アウシュビッツというだけでもうすでに嫌な予感……」

英二「彼女はナチスの一組織ドイツ女子同盟に深く共鳴し、十五歳で学校をやめた後、親衛隊幹部のサナトリウムで看護師をしていたんだ」

ねね「十五歳って先輩と同い年くらいですよね?あと、学校やめた後に看護師になるって当時の医療現場大丈夫だったんですか?」

英二「まあ、今みたいにきちんとした試験があって、きちんと勉強しなくちゃならないということはなかったかもしれないな。話を戻すが、イルマは十八歳の時にラーフェンスブリュック強制収容所で看守として訓練を受け、十九歳の時にアウシュビッツ強制収容所に配属されたんだ。その後、連絡主任にまで昇進する」

一樹「ええ〜!!十九歳で看守!?信じられねえ。だって十九歳だったら俺たち、まだ大学に行っているか働き出して二年目くらいですよ。すげえ……」