英二「次に紹介するのは、ダリヤ・サルトゥイコヴァという女性だ。ロシア皇帝の貴族でシリアルキラーだよ」

友晴「彼女は一体どれほどの人を殺したんですか?」

英二「公式の発表では138人であり、そのほぼ全員がダリヤに仕えている者だったんだ。その多くが女性ないし少女だった」

ねね「ひっ!ダリヤはどんな女性だったんですか?」

英二「ダリヤは若くして結婚し、二十六歳で未亡人となったんだ」

一樹「二十六歳!?若い!!」

英二「夫の死で彼女は豊かな領地を相続し、そこで二人の息子と大勢の農家たちと生活を始めたんだ。でもそこでダリヤは誰にも知られることなく拷問と虐殺を楽しんだんだ」

友晴「でも、どうして拷問がバレなかったんですか?」

英二「サルトゥイコヴァ家の領地における死人の続出には当局から声が上がっていたんだ。でも、それらは全て無視されていた。なぜならダリヤが宮廷の要人たちと有力なコネクションを持っていたからなんだ」