淡い夢の中の君




初めて君と出会ったのは、
中学2年の1学期の終わりの日のこと。



クラスの私をいじめる男子が、突然君を連れた。



君のことは何も知らなかった。



顔も名前も。



そして、突然君は言ってきたんだ。



「好きだ」ってさ。



いじめてくる人が連れてきた訳だし、



見たこともない人だし、



きっとからかいだと思ってた。



私は信じちゃいなかった。



だけど、それから



廊下ですれ違う時も



掃除の時間も教室に遊びに来たときも



たまに声を掛けてくれたね。



真意は分からなかったけど、



本当はすごく嬉しかった。



それなのに、



私は素直になれなくて、



そっけない態度をとってしまった。



そのことは今でも



ちょっと後悔してるんだ。