黒崎、聖良
あった、ここの部屋だ
ガラガラ
「聖良!」
聖良が寝てるベッドの周りに男が数人
聖良はもう起きていた
「れ、れん…」
「なにしたんだよお前…」
「そっそれは…」
「また…また隠す気かよ…!」
「ち、ちがっ」
「彼氏さん落ち着いて、今起きたばっかり」
「っ…」
「くっそ」
なにしてんだ俺…
落ち着け…
「ご、ごめんね…蓮」
「なんでお前が謝るんだよ」
「嘘…ついちゃったから」
「いいよ…俺も余裕なさすぎた」
「…で、いろいろ聞きたいんだけど」
「まずこいつら誰」
「…うん、全部言うね」
「この人たちは暴走族」
「は、暴走族…?」
「なんでそんなやつらが…」
「私が元入ってた暴走族の仲間なの」
「は…?」
「お前暴走族入ってたのか?」
「うん…」
「でもなんでその昔の仲間がここに」
「私さ…」
「好きな人…とか初めてだし…」
「蓮と話せなくてもうどうしたらいいか
わからなくなっちゃって」
「気分転換にこいつらの顔を久しぶりに
見に行ったんだけど…」
「そのとき、敵の暴走族が乗り込んできて」
「もう私仲間が傷つくところなんてみたく
なくて」
「仕事もしてるからやっぱ人を守りたいって
思っちゃって」
「しごと?」
そうか、暴走族のやつらは仕事のこと知らないんだな
「うん、後で話すからまってて」
「それで、私1人で敵倒して…」
「1人!?」
「うん…」
「それでここにいるの…」
「怪我は?」
「してない」
「じゃあなんで…?」
「わかんないけど、全員倒したあとに意識
飛んじゃって」
「…あれは?」
「彼氏さん知ってるの?」
「あれ…?」
こそこそ聖良と話している
まだあるのか…?
「あっ…」
「まだ蓮と付き合う前のことなんだけど」
「うん」
「私仕事で佐々木さんの娘さんを助けに
行ったんだけどね?」
「今日戦った人と同じ人にナイフで刺され
ちゃって…」
「はぁ!?」
「刺された…!?」
「浅かったから今元気だけど」
「っ、もしかして…」
「はぁ…浅かったってそのことかよ…」
前に聖良と李梨沙が話していたのを俺は覚えていた
「それで今日痛む時があったっていうだけ」
「はぁ…」
俺は聖良に抱きついて
「ごめん、ごめんな…」
「あの日」
「聖良があまりにも仲良く話しててしかも嘘
つくから俺のことはってなって余裕なくな
ってた」
「ごめん」
「蓮は悪くないから」
「私こそごめん」
「…あっ」
「ん?」
「蓮の方こそ彼女できたんじゃ」
「あ?」
「この前綺麗な人と腕組んで歩いてた」
「はぁ?」
綺麗な…女…?
腕組んで歩いてた…?
…それもしかして
「…カフェの近くで見た?」
「え、うん」
「…それ姉ちゃんな」
「へっ…?」
「蓮の、お姉さん?」
「そう、留学してたんだけど帰ってきて
久しぶりに話してただけ」
「あいつ俺と玲にすっげぇくっつくんだよ」
「そ、そうだったの…」
「うわ、せーちゃんはず」
「それで俺らのとこ来たってわけか」
「なっ…」
「せーちゃん、かわいいよ」
「だ、だまれ!」
「…もうお前寝ろ」
「俺いてやるから」
「…」
俺は暴走族のやつらの方をみた
「遅くなりました聖良の彼氏の東堂蓮です」
「今回は聖良のこと…ありがとうございまし
た」
みんな口を開けて俺の方をみてる
え…?なに?
「お、おい…」
「今、東堂…蓮…って言ったか…?」
「あ?そうっすけど」
「…聖良!すげぇじゃねぇか!」
「「はぁ…?」」
「お前、蓮のこと知ってんの?」
暴走族のやつらほとんどが騒いでるが、
俺は誰1人みたことない
「東堂蓮って俺らが中学の時強いって有名
だったよな!?」
「最近喧嘩しないって広まってからは名前
聞かねぇけど」
「あと女にモテて告白は全員無視って」
「言ってた言ってた」
「東堂蓮って無口って思ってたけど、結構
喋るんだな!」
「俺も思ってた!」
「聖良寝かすから静かにしてもらって」
「あっ、わりぃわりぃ」
「じゃ、俺らは撤退するか!」
「じゃ、聖良!またじっくり聞かせろよ!」
「またねせーちゃん、おだいじに」
「うん、みんなありがとう」
ガラガラ
パタン
「はぁ…」
「ほんとごめんな」
「ゆっくり休め、ずっといてやるから」
「うんっ、ありがとう」
「ったく…次こんなことがあればすぐ俺を
呼べよな?」
「お前が怪我するとことかみたくねぇし…」
「ふふっ、うん」
「じゃ、おやすみ」
「おやすみ」
俺は聖良の頭を撫でた
聖良はすぐ眠りについた
