お前、俺を誰だと思ってんだ



「あ!ありえ!」




外に出てきた私に声をかけたのは佐々木さん




「佐々木さん!女の子は」




「あそこに、お母さんといるよ」




「そうですか、無事でよかった…」




「ありえは怪我はないか?」




「はい!かすり傷もありません!」




「さすがだね、本当にありがとう」




「いいえ、私を呼んでくれてありがとうござ
 います!」




「あ、あの!」




「はい?」




私の前に立っていたのは、人質にされていた
女の子とそのお母さん




「あ、あなたが私の娘を…?」




「えっと、あぁ〜」




あんまりこういうのは言いたくないと言うか
なんというか…?




「そうですよ、この子はとても優秀で何度も
 いろんな人を助けてきたんです」




「そうなんですか!」




「えっ、ちょっ」




ちょっと!?佐々木さん!?




「ほんとうにありがとうございます」




「母親ながらなにもできなくて…」




…やっぱりみんなこう思うんだ




「いいんですよ、急にこんなことが起きて
 冷静にすぐ判断できる、行動できる人の方
 が少ないですから」




「ほんとうに娘さん無事でよかったです」




「ありがとうございます」




「いいえ」




「では、お礼はまた後ほど」




「え、それはだいじょ「ありがとうございま
 した!」




「えぇ…」




「まぁいいじゃないか」




「佐々木さん…」




「今回も見事な推理力、判断力、行動力、
 そして演技力見させてもらったよ」




「ありがとうございます」




「報酬と言っちゃなんだが今回の分はまた
 渡すから取りにおいで」




「はいっ、ありがとうございます」




「ほんと休みの日にすまないな」




「いいんですよ、私は人助けができるなら
 休みの日なんて知りませんから」




「ははっ、ありえらしいな」




「あとは我々警察がやっておくからありえは
 帰ってもいいぞ」




「そうですか、ではこれで」




「あぁ、気をつけて帰るんだぞ」




「ありがとな」




「いえ、こちらこそ、では」