お前、俺を誰だと思ってんだ



私はこっそり銀行の中をのぞいた




人質にとられている女の子は私より小さい




小学5年生…くらいか




犯人は人質をとらえてる男含めて3人




警察は7人か




外に逃げられるような車はなかった




そんな状態で3人で銀行強盗?




せめて外にでももう1人はほしくない?




外に隠れてることはないだろう




警察がちゃんと見張ってる




私も見かけなかった




…あ、なるほどね




私わかっちゃった




ま、そこも気にしつつ女の子助けよっか




「あ、あの!」




「そ、その子を返してください!」




「あ?なに言ってんだお前」




怯えた演技しないと怪しまれちゃうからね




「わ、私ならもう高校生ですよ」




「その子の代わりに私が人質になります」




「その子を返してください!」




私がいうと3人の男がぼそぼそと話し出した




「いいだろう」




「じゃあ女、こっちこい」




「は、はい…」




女の子をとらえた男のところまで行く




私の演技に勘付かれてることも考えて




ドゴっ




「はいっ、取り返したよ」




「な!なんだお前!」




「私ねぇ、ちょーっと頭がいいんだ?」




女の子を近くにいた佐々木さんに頼んでから
私は4人目の犯人のところまで走った




ドカッ




「がはっ」




「この人、警察じゃないでしょ」




「なっ、」




「わかりやすい反応」




「教えてあげようか、なんでわかったか」




「まず外を見た感じ逃げるための車はない」




「あるのはパトカーだけ」




「そんな中3人で強盗…」




「3人なんて不安でしょう」




「しかもその3人が全員銀行の中」




「車もなければ隠れた人もいなかった」




「と、なると中にいる可能性があるでしょ」




「非常用出口から1番近い」




「銀行の中にいる」





「警察の服を着てる」




「怪しまれない存在といえば」




「こいつしかいない」




「しかもこいつうまくいってると思ったのか
 知らないけどニヤニヤしてたわよ」




「そんなのみたらすぐわかるに決まってる
 じゃない」




「ちっ」




「逃げるぞ」




「逃がさねぇよ」




ドゴっ
バキッ
ドカッ




「あっぶねぇ〜」




「走ってきてよかったぁ」




倒れた4人は警察に任せ私は外に出た