お前、俺を誰だと思ってんだ

ガチャ



「てきとーに座って」




「うん」




「蓮妹いたんだね」




「うん」




「…」




「って、なんで家来たの?」




「…言わない」




「はぁ!?理由くらい教えてくれても…!」




「んっ…」




え…?




わ、わたしの唇と、蓮の唇が…




「ぷはっ」




「な、な、なんっ…今のって…」




は、は、はじめてだよね…!?!?




「…あの2人に負けてる感じがして」




ぼそぼそっと話し出した蓮




あの2人…?




負けた?




「李梨沙たちのこと?」




蓮はコクっと頷いた




「ま、負けたって…」




「あの2人はもう2年半くらいは付き合ってる
 から私たちより進んでるのは当然だと…」




「からかわれたから」




「俺らも負けてらんねぇって思って」




「もっと距離縮めたかった、から…」




うわぁ…いつもかっこいいって思う蓮が…




「可愛い…」




「あ?」




「へっ、」




「お前今なんつった?」




どんどん迫ってくる蓮




「えっ、あ、なにも…」




「ふーん」




「俺は言ったのに」




「聖良は言ってくれないんだ?」




「そっ、それは…」




「言ってくれないとまたここに…」




「んぅ」




蓮の人差し指が私の唇に…




かぁぁっと顔が赤くなっていくのがわかる




「あ、もしかしてまたキスしたい?」




「は、はぁ!?」




「なんでそーなるのよ!」




「じゃあさっきの俺とのキス嫌だったの?」




「いや、あの、そ、そういうわけじゃ…」




「ったく、可愛いのはお前だバーカ」




「なっ…」




こいつ聞こえてて私をからかったな…!




「てか腹減った」




「なんか買いに行く?」




「それはめんどくせぇな」




「じゃあ私作ろうか?」




「は?お前料理できんの?」




「失礼ね、私を誰だと思ってんの」




「あ、あぁ」




「冷蔵庫開けていい?」




「いいけどなんもねぇかも」




「なんとかなるでしょ!」




「じゃ、使わせてもらうね」




「お、おう」