お前、俺を誰だと思ってんだ


ガラガラ




「聖良!」




聖良の病室には4人




電話してくれたであろう佐々木さんと




同い年くらいの女の子




あとチャラい感じの男の人と




お医者さん




「あ、李梨沙」




「なんで?」




「なんでじゃないわよ!」




「佐々木さんが電話してくださったの!」




「佐々木さんが?」




「あぁ、そうだ」




「てか聖良なんで病院に?」




「油断した…」




「浅いけど腹刺された」




「はぁ!?」




「刺された!?」




「浅かったから今元気だし」




「なんで!」




「今まで油断したことなかったじゃん」




「わかんない…」




「勝つ気でいて、本当に勝てたから?」




「まったく…」




「あ、蓮に言ってないよね?」




「言ってないけど…」




「よかった…」




「なんで蓮?」




「なんか鋭いから」




「あいつバレそう」




「あのちょっと悪いんだけど」




チャラ男くんが話し始めた




「その蓮って東堂蓮?」




「は?なんで知ってんの?」




「蓮、前に龍牙の一部のメンバーと喧嘩した
 ことあるし」




「俺の友達だし」




「えぇ…」




「学校同じなのか?」




「そう」




「てか聖良ってなにものなんだよ」




「…」




「佐々木さん…」




「ありえはこの子を信用できる?」




「できます」




「ならいいんじゃない?」




「あり…え?」




「うん」




「このことはここにいる人以外の人に言わな
 いでほしい」




「おう」




「私はね、親が中学1年生くらいの時に
 亡くなって一時期荒れてた」




「そのときにはると喧嘩したんだと思うんだ
 けど」




「中学2年生の最初の方くらいまで荒れてて
 中学2年生の途中の夏くらいに」




「佐々木さんに出会って」




「親のことで荒れてるのを知って助けに来て
 くれたの、それで佐々木さんから親の話を
 聞いててなんで親が死んだのか知りたくな
 っていろいろ話を聞かせてもらって」




「私の親も警察だったんだけど、暴走族みた
 いなやつらを注意してたら急に鉄パイプ
 とかで殴られてぼっこぼこにされちゃった
 んだって」




「警察だし大人だからもちろん強かったけど
 何10人もいたからさすがに対処できなくて
 応援を呼ぶ前に亡くなったって」




「ムカついたよ」




「また荒れそうになった」




「でも私が荒れて喧嘩ばっかして学んだ」




「こんなことしてても意味はなくて、両親
 みたいに傷ついて亡くなる人もいるんだっ
 てわかって」




「両親を守れなかった」




「いろんな人を傷つけたから」




「荒れてるとき助けられなかった人もいる」




「だから今度は私が」




「親の代わりに私が人助けをしたいって思っ
 て佐々木さんにサポートでもいいから人を
 守る仕事をくださいって言ったの」




「そのとき私は中学生の女の子だし」




「断られた、危険だからって」




「でも数日して私銀行強盗の犯人特定して
 捕まえたらいろんな人に認められて」




「佐々木さんにもたまに力を借りるねって
 ことで今の仕事をしてるの」




「ほんとの私の仕事は学生だから学校優先
 なんだけど人の命がかかってるときは
 私が行くって行かせてもらってる」




「それで今回真梨さんのところにっていった
 の」




「なるほどなぁ」




「ごめんな、聖良」




「なにも知らずこんな傷つけちまって」



「いいの」




「私にはわかるよ?」




「いろんな人を見てきたからわかる」




「はるはすっごくいい人」




「根は優しくて純粋なのに人に流されること
 が多い人だなって」




「はるは絶対人助けできる人だよ」




「私が信じてる人はみんな優しい人だよ」




聖良のこの顔…




優しい、悲しい、嬉しい




いろんな感情がこもってる




「あ!そうだ気になったんだ」




はる?って言うのかなこの人…




「聖良とありえは同一人物?」




「そうだけど…」




「じゃあお前、蓮のこと助けてるぞ」




「…は!?」