「はぁはぁ…」
ここ、か?
途中にいるやつらのヒント的にここらへんの
はずなんだけど
ったくどこだよ…
「あれぇ〜?」
「助けに来たのは君だけぇ〜?」
「だからなに」
「はやく返しなさいよ」
急に目の前に現れた背の高いチャラそうな男
「君小さいねぇ」
「中間においておいた子たちは倒したみたい
だけど」
「あの娘を取り返せるの?」
「あぁ、取り返すよ」
「自信満々だね!」
「さすが」
「黒崎聖良ちゃん?」
…は?なんで名前知ってんの?
だめだ、動揺してるなんて相手に知られたら
「びっくりしたでしょ?動揺した?」
「そんなんどーだっていい」
「はやく返せって言ってんの」
「もぉ〜そんなに怒らないでよぉ〜」
きっしょ
はやく終わらせたい
佐々木さんも真梨さんもはやく安心させて
あげたい
「真梨さんはどこ?」
「さぁ?」
「ったくめんどくせぇ…」
「どーせここにはいるんでしょ」
「さすがだね」
「そこまでは教えてあげるよ」
「じゃあありきたりだけどこうしよっか」
「僕を倒せたら教えてあげるよ」
「まぁ僕を倒してもまだ強い人いるけどね」
「そんなのどうでもいい」
「はやくはじめて」
「へぇ〜」
「しょうがないなぁ!」
すごいスピードで私に殴りかかってくる
すぐにかわし一撃
「ぐっ」
「なかやかやるね」
「やっぱ聖良ちゃんって強いんだ」
「気持ち悪い、下の名前で呼ぶなくずが」
「えぇ〜こわぁい」
ん?なんか雰囲気変わった…?
「俺は、女に負けるのが1番」
「ムカつくんだよなぁ!」
こいつの攻撃はやくなってやがる…
まだ私がかわせる程度だけど
攻撃入れる隙間がちょっとしかない
なれろ…落ち着け…
っ!
ここだ!
「がはっ」
「はぁ、はぁ」
落ち着け聖良!
「げほっ、相変わらずだねぇ…」
「聖良ちゃん?」
相変わらず…?
「俺が、女に負けるのが嫌いな理由と、
君の名前を知ってる理由、教えてあげる」
「聖良ちゃん、中学1年と2年の時荒れてた
よね」
「な、」
「君が荒れてた時喧嘩したことあるんだよ」
「俺たち」
「は?」
「やっぱ覚えてないか」
「あの時有名だったからなぁ」
「今でも覚えてるよ」
「あの日の喧嘩ではじめて女に負けて、
ムカついたんだよ…」
「お前は強くて涼しい顔して余裕そうで」
「俺も強くなろうってここまでがんばって」
「さっき顔を見た時すぐわかったよ」
「黒崎聖良だって」
「お前に負けたくない」
「俺は勝つんだよお前に!!」
ダメ、こいつには攻撃しちゃいけない
パシッ
「バカなんだよあんたは」
「はぁ…?煽ってんのか?」
「ちがう」
「あんた名前は?」
「は?なに言ってんだお前」
「名前あるでしょ」
「…坂口はる」
「はる…ね」
「はる」
「強くなりたい、誰かに勝ちたい、たとえ
それが喧嘩だったとしても努力はしてる
わけでしょ?」
「はるは十分強いのになんでそれを喧嘩に
使うの?」
「はるにとって大事な人を守るとか、
その強さはもっといいことに使えるはず」
「女に負けても男に負けても年下に負けても
過去の自分に勝てればいいじゃん」
「私は中学生の時にわかったんだよ」
「この強さは、誰かを傷つけるために使うん
じゃないって」
「誰かを守るために使うんだって」
「もったいないよ」
「せっかく強いのに、なんで?」
「なんでこんなことに使うの…」
「私は人を傷つける人が許せない」
「ふざけん、な」
「お前になにがわかるんだ、よ…」
「っ…」
「辛いでしょ苦しいでしょ悔しいでしょ」
「なっ…」
「それを乗り越えられた人こそほんとうの
強い人だと思う」
「っ…」
「俺の…負けだ」
「おいおい」
「なに負けちゃってんの?」
「はっ」
今度は誰だよ
「お前?助けに来たやつ」
「そうだけどなにか?」
「強いんだ」
「別に」
「で?真梨さんは?」
「あぁ、真梨?」
「そこらへんにいるんじゃない?」
「はぁ…」
「どこかはっきり教えてくんない?」
「聖良」
急にはるが話しだした
「u k o」
「ゆー、けー、おー?」
「おい、なに言ってんだお前」
u…、k…、o…?
あ、わかった
「なるほどね」
「なんだよ」
「この人は正しい人だね」
「はぁ?お前なに余計なこと言ってんの」
「はるは今いいことしたの」
「邪魔すんな」
「さぁ、はやく返して?」
「…」
なんで黙ってんの?
シュンっ
「なっ」
はやい…!
避けれたけどかすった!
威力やばい…なんなのこの人
「はぁ…」
「今君体力ないみたいだね」
「関係ねぇよ…」
「真梨さんを返してもらうまで私はあんたと
たたかうから」
「ふーん」
「なんでそこまでして…」
ドゴっ
「ぐっ」
隙あり…
「人が話してる時に…」
「あんたみたいなやつがなに偉そうなこと
言ってんの?」
「あんたの話なんて聞いてる暇ないの」
「そうかいそうかい」
「じゃあはやく終わらせようか」
シャキンッ
へぇ、ナイフねぇ…
「刃物使わないと勝てないのね…」
「いいわ、かかってきなさいよ」
私がどれだけ訓練したと思ってんの…
