ったく、聖良どこだよ
「やっぱいいよ!」
「うんうん!可愛い!」
「黒崎さんにしてよかった!」
黒崎…
そーいやあいつの苗字なんだっけ?
「李梨沙ちゃんあのときありがとね!」
李梨沙?
ってことは黒崎って…
俺は人が集まってるとこまで行ってみる
「っ…」
メイド服を着ている聖良が立っていた
不意にも可愛いと思ってしまった自分がいる
なんだよこれ、なんなんだよ
「れ、れん!」
「なんで…」
「ちっ」
「あ!ちょっと!蓮!」
誰の声も頭に入ってこねぇ
可愛い聖良を気持ち悪い顔をしながらみてる男がムカつく
気づくと誰もいない教室で聖良に壁ドンを
していた
落ち着け俺…
「蓮…?」
「どうしたの…?」
「っ…」
「うるせぇ」
なんだよ、なんなんだよこれ
ムカつく
「なんか怒ってる?」
「怒ってる」
「私なにした?」
「…なんでそれ着てんの」
「え、あ、これは」
「なんかいつのまにか話が進んでてメイド服
着てって頼まれて断ったんだけど」
「李梨沙が聖良が着るべきって言ってみんな
賛成しちゃって」
「嫌だって言おうとしたけど李梨沙にすごい
顔で見られて」
「ちょっとだけならいいかな、みたいな?」
「はぁ…」
「えっ、まって私悪くないよね!?」
「お前にムカついてんじゃねぇよ」
「え?じゃあ李梨沙?」
「いや、あいつには感謝だけど」
「感謝?」
「っ…こっちの話」
「お前をみてにやついてる男がキモくてムカ
ついてんだよ」
「なっ…」
聖良の顔が真っ赤になった
なんでまっか、に…
は?俺何言った?
「あっ、」
「…忘れろ」
「え、」
プルルルル
聖良のスマホがなった
「あ、ごめん」
「ん、」
「はい、」
「…」
瞬きをした瞬間
っ…!聖良の目つきが変わった…?
誰と電話してんだこいつ
「わかりました」
「すぐ向かいます」
「急ぎますが学校の関係で時間がかかるかも
しれないんですが…」
「ありがとうございます」
「では」
「じゃあわたし行くね!」
「まてよ」
「なに?急ぎなんだけど」
「どこ行くの?」
「っ…」
「お世話になってる親戚の人」
「風邪ひいちゃって動けないからって電話
してくれたの」
「お前がやる必要ある?」
「あるから行くし、電話が来るの」
「詳しく知りたいならあとね」
「じゃ」
「あ、おい!」
…
あれ嘘じゃねぇか?
さっきのあいつの目つき…
親戚が風邪ひいたレベルの目つきじゃねぇよ
最初驚いた感じですぐ怒ってるような…
なんだろ
ムカつく…
あいつなにしに行くんだよ…
