そんなこんなで迎えた修学旅行。キッザニアや奈良公園・海遊館に行った。仲のいい友達と一緒にまわれて嬉しかった。キッザニアを回ってる時にその男の子と何度も会った。その度に友達が気を利かしてくれてたくさん喋れた。
修学旅行から帰るため、新幹線に乗った。みんなだいたい寝てた。でも、私は眠くなかったから修学旅行のしおりを見てたら、私が座っている列の後ろの列に嘉士が居ることを思い出した。好きな人を久しぶりに聞いてみようと思ってすぐ話しかけた。
蒼『嘉士、好きな人いる? 』
嘉『え、いるけど...』
蒼『誰、誰!?』
嘉『いや、教えんよ』
蒼『お願い!自分の好きな人教えるけぇ。ね!良いでしょ?』
嘉『いや、教えんよ』
蒼『じゃあ、ヒントだけで良いから。ね? お願い!!』
嘉『もう...分かったよ...ヒントだけね。誰にも言うなよ?』
蒼『うん!』
嘉『1組か3組』
蒼( まじか!良かったね美愛!多分、美愛だよ!)
蒼『おぉー!ありがと! 』
近くの男子『じゃあ、蒼空の好きな人は?』
蒼『あ、覚えてたか笑 』
『えっと、、1組の人』
嘉『◯◯じゃろ? 』
蒼『なんでわかるん?笑もう〜最悪だぁ〜 』
嘉『いや、簡単でしょ(笑)』

そんなことを話してたら駅に着いて嘉士との会話が終わった。翌日、美愛に報告した。そしたら、嬉しそうだった。見ていて、幸せになった。
修学旅行が終わってから、嘉士とめっちゃ話すようになった。私の恋愛相談に嘉士が乗ってくれたり、美愛のこと話したり、たくさん話した。
私がいつも好きな人の話をしても嘉士はずっと聞いてくれたし、困ってたり泣いてしまった時には、優しく慰めてくれた。凄く優しい人なんだなって思った。

そんなこんなで月日はたち、11月になった。だんだん好きな人の事を相談している時に泣くことが多くなった。その理由は、もう一人の幼なじみが好きな人と仲が良くてずっと楽しそうに喋っていたからだ。
凄く苦しかった...『もう、無理だ。』って思った時、優しく声をかけてくれた人がいた。それが、【嘉士】だった。
ずっと支えてくれた。慰めてくれた。優しく励ましてくれた。もう、こんなに優しい人いないって言うぐらい優しかった。

そんな嘉士にだんだん私は惹かれていった。最初は、ダメだと思った。幼なじみのずっと大好きだった人だから自分は諦めないといけない!!って...
でも、無理だった.....諦めようとすると凄く嫌な気持ちになった。毎日毎日、考え続けた。どうしたら嘉士を諦められるか、どうしたらみんながいい気持ちになるか。そんなことを考えてるとは思ってない嘉士は、学校で私に優しく話しかけてくれた。多分、その優しさが嘉士を諦められない理由だったのかもと思う。