私は死に焦がれた。 電車が走り抜ける駅のホーム。 ふと希死観念が頭をよぎる。 毎日毎日見える同じ景色。 心が死にそうなときは、 何もかもが灰色に見える。 "死"は私をこの絶望から救済してくれる。 "死"'は私のこの悲しみを消し去ってくれる。 でも、できない。 結局、私は生きていたくて、 死を願うほどの覚悟なんてないから。