私は死に焦がれた。



誰もいない学校の屋上。



青空に手を伸ばしてみる。



白も黒もない透明な世界。



誰かの幸せそうな姿が目に見えて、



私はちっぽけな世界に沈んでいく。



"死"は私をこの孤独から救済してくれる。



"死"'は私のこの疎外感を消し去ってくれる。



でも、できない。



結局、私は生きていたくて、



死を願うほどの不幸はまだ知らないから。