止めるのも面倒臭かったので
りかちゃんの手を引っ張って外に出よう
_としたとき、
「胡桃ちゃん、
ちょっと待って。」
今度は私に声がかけられた。
あーあ。
また邪魔が入っちゃったよ。
いつになったら
戻らせてくれるの?
「まだ何か_」
『まだ何か用が?』
と、聞こうとしたのだろう。
りかちゃんが言葉を投げかけながら後ろを振り向くと、
そこに立っていた人物の顔を見た瞬間、
嫌そうな顔をして口をつぐんだ。
「何か御用ですか?
結城先輩。」
妙に殺気立った声。
いつもの声より
なん音か下がった低い声で
そう聞いたりかちゃんは、
何故か物凄く怒っているように見えた。
そんなりかちゃんに先輩は
何が面白いのか、
口元に弧を描きながら、
「あれ?俺の事知ってんだ」
といった。
そりゃあ、ねぇ?
先輩の事知らないって言ったほうが不思議だけど。
まぁ、先輩はそんな事、
気にも留めていないのだろうけど。
それに、
りかちゃんもりかちゃんだと思う。
「寧ろ、
この学校内で悪名高き先輩のことを知らない人なんて、
いないと思いますよ。
ねぇ?」
先輩に皮肉で返した。
相変わらずだなぁ。
「へー。
それは、どうも?」
「褒めてないのですが?」
性格がそっくりだなぁ、
この二人。
人の神経を逆撫でするのが上手い。
褒めてないけど。
まぁ、私的には
さっさと要件済ませて、
この場所から出ていきたいってのが本音だけど。
この二人が許してくれそうにないなぁ……。
りかちゃん。
それと、先輩。
周りが見えておりますか?
もうすぐ授業始まりますよ?
そう、
二人に視線で訴えていると、
不意にりかちゃんが、
「あぁ、
先輩はご存知ありませんか。
ご自身の噂を。」
と、先輩を煽るような発言をした。
さっきから、
…面倒臭い方に話が傾くな。
それを聞いた先輩は、
「ふぅん。
それは、一体どんな噂なんだろうね。」
眉間にシワが寄ってる。
今回ばかりは、
二人の笑顔が怖いような気がする。
喧嘩、始まりそうだな。
二人の間で火花が散ってる。
やっぱり、面倒な道は避けて通れないのか。
りかちゃんの手を引っ張って外に出よう
_としたとき、
「胡桃ちゃん、
ちょっと待って。」
今度は私に声がかけられた。
あーあ。
また邪魔が入っちゃったよ。
いつになったら
戻らせてくれるの?
「まだ何か_」
『まだ何か用が?』
と、聞こうとしたのだろう。
りかちゃんが言葉を投げかけながら後ろを振り向くと、
そこに立っていた人物の顔を見た瞬間、
嫌そうな顔をして口をつぐんだ。
「何か御用ですか?
結城先輩。」
妙に殺気立った声。
いつもの声より
なん音か下がった低い声で
そう聞いたりかちゃんは、
何故か物凄く怒っているように見えた。
そんなりかちゃんに先輩は
何が面白いのか、
口元に弧を描きながら、
「あれ?俺の事知ってんだ」
といった。
そりゃあ、ねぇ?
先輩の事知らないって言ったほうが不思議だけど。
まぁ、先輩はそんな事、
気にも留めていないのだろうけど。
それに、
りかちゃんもりかちゃんだと思う。
「寧ろ、
この学校内で悪名高き先輩のことを知らない人なんて、
いないと思いますよ。
ねぇ?」
先輩に皮肉で返した。
相変わらずだなぁ。
「へー。
それは、どうも?」
「褒めてないのですが?」
性格がそっくりだなぁ、
この二人。
人の神経を逆撫でするのが上手い。
褒めてないけど。
まぁ、私的には
さっさと要件済ませて、
この場所から出ていきたいってのが本音だけど。
この二人が許してくれそうにないなぁ……。
りかちゃん。
それと、先輩。
周りが見えておりますか?
もうすぐ授業始まりますよ?
そう、
二人に視線で訴えていると、
不意にりかちゃんが、
「あぁ、
先輩はご存知ありませんか。
ご自身の噂を。」
と、先輩を煽るような発言をした。
さっきから、
…面倒臭い方に話が傾くな。
それを聞いた先輩は、
「ふぅん。
それは、一体どんな噂なんだろうね。」
眉間にシワが寄ってる。
今回ばかりは、
二人の笑顔が怖いような気がする。
喧嘩、始まりそうだな。
二人の間で火花が散ってる。
やっぱり、面倒な道は避けて通れないのか。
