一通りテーブルの上が片付き


カフェテリアから出ようとしたとき、


「ごめん、

ちょっとトイレ行ってきていいかな？亅


と、リカちゃんがトイレに行ったので、


一旦私は一人になった。


りかちゃんが
いなくなってから、

『今だ！』

と言わんばかりに、

男子たちが私に近寄ってきた


が、対応するのが面倒だったので、ひとまず無視。


それでもまだ話しかけてくるので、

取り敢えず頬杖をついて外を眺めていると、

「戻ったよ〜」


と言いながら、
りかちゃんが私のところに戻ってきた。

すると、
男子たちはここから離れ、

何事もなかったかのように、

自分のテーブルでくつろぎ始めた。

「胡桃、私がいない間に


男子たちになにかされなかった？」

何故かそんなことを訪ねてくるりかちゃんに、

「んとね、特に何もなかったと思うよ。多分。


あぁ、そういえばね、

なんか、絡まれたような気がする」


と答えた。

私がそう言い終わると同時に、
りかちゃんは周りの男子たちをものすごい形相で睨んだ。


うわぁ、どうしたんだろう。


そんなに、
怒らなくてもいいのに。


だってさ、
私考え事してたから、

なにかされてたとしても私が気付いてないし、


私的にもどうでもいいから。


なんて、面倒くさいから言わないけどね。


そんなことを考えていると、


「ねぇ、貴方たち。
私の胡桃に何をしたの？」


そう言うと、
額に青筋を立てて

ニコリ

と、笑った。



わぁ、コワイ。

りかちゃんがなんかすごく、

＿コワイ。


それは男子たちも同じようで、

皆、身を縮ませて
再び私達から顔を背けた。


あ～可哀想。


それに、面倒臭い。


はぁ、しょうがないなぁ。


「ねぇ、りかちゃん。

早く行こう。
もう授業始まるよ。」

私がりかちゃんの制服の裾を少し引っ張って言うと、

漸く我に返ったようで、


「あ、あぁ。ごめん。

そうだね。
もう行こうか。」

と言った。

これで、やっと場の雰囲気も落ち着いたようで、

男子たちも安堵した


＿のもつかの間。


出ていく寸前で、

またりかちゃんが

カフェテリア内の男子たちを睨んだ。


……また、空気が凍りついた



あぁ、りかちゃん。


私が知らないところで、

男子たちに何をしたの？


こんなに静かなところ、

見たことないよ………。