春の緑に青が混ざると【完】




「……ねえ、山ちゃん。下の名前教えてくれない?」



終始、青志さんは私の手を掴んでは離さない。


むしろ、私の手を色々と触り、弄んでいるように思えた。



「ーー萌黄(もえぎ)です」


「ふふ。萌ちゃん、って言うんだね。て言うか、色の名前?俺と一緒じゃん」


「あ、ホントですね」