「この前もいまの曲吹いてたよね?なんていう曲なの?」 「″愛の挨拶″って曲ですけど……」 教えたところで、青志さんは果たして知っているのだろうか?と少し疑問に思ったけれど。 「″愛の挨拶″ね。この前よりも伸び伸びとしていて良かったと思うよ」 「へ?」 「……なんて。俺の個人的な主観だけどね」 じゃ、またねと青志さんは羽織っていた上着を私の肩に掛けて去って行った。 外は薄暗くなっていて、少し肌寒くなっていた。