菊花元年。

島国でありながら、様々な事業で成功を成し遂げ発展した二ホン国は、新たな歴史を刻もうとしていた。

不況や環境汚染が叫ばれる中、「延命治療」や「健康増進」「治癒力向上」のため、政府がある新興貴族の製薬会社と協力し、紫の花から採取できる物質から強力な「回復薬」を生み出す。

研究の結果、回復薬の原料となる物質は、六つの花から製造することが可能であることが分かった。
当初、その効果は絶大であるように見られ、小さな製薬会社は大きな利益を得たのだった。

しかしそれは、錯覚や身体全体の感覚をマヒさせる毒であり、同時にその遺伝子を残すために周りの環境に影響を及ぼすことができる特殊な物質であった。

投与された者たちは次第に狂っていき、隔離され政府によって計画は隠蔽されたように思えた。

民衆は、小さな製薬会社だけでは成し遂げられない成功に疑問の目を向けた。

毒の開発援助者として、最初に目をつけられたのは筆頭貴族の六家であった。
偶然にも、花の数と同じであり様々な分野に手を出し反映していたからだ。

そしてすぐに、六家から毒が大量に見つかり六家は没落していった。

没落したにもかかわらず暴徒化した「服毒者」は増加し、二ホン国は衰退の一途をたどるのだった。