そう思った私はリビングからハサミを持って来て、玄関でこの大きなダンボールを開けることした。
ハサミをガムテープに突き刺して、そのダンボールをビリビリと開ける。
そっと開けると、何かに白い布が被さっているのが見えた。
その上に説明書らしき紙が置いてある。
何となくこの布を取ってしまうのは戸惑って、私はまず説明書だけを取り出した。
《せつめい》
この度は【リソウカレシ】のご利用、誠にありがとうございます。
こちらがお届けの【リソウカレシ】となっています。
*電源ボタンは存在しません。アンドロイドがアナタの視界に入ると同時に、自動で電源が入ります。
*電池機能はありませんが、アナタからの愛情がアンドロイドのエネルギーとなります。たくさん愛してあげてください。
*アンドロイドが目を覚ましたら、まずは名前をつけてあげましょう。
「…名前?」
一通り説明書を読み終えた私は、思わず首を傾げた。
そっか、確かに名前がないと呼びにくいよね。
リソウカレシ…リ《ソウ》カレシなんだから、名前は《ソウ》とかでどうかな?
ソウくん、なんて響きもかっこいい気がする。
うんうんと1人で満足し、それから私はそっと箱の中身を覗いてみた。
白い布のおかげで、まだ何も見えない。
大きさからして、入っているのは紛れもなくアンドロイドだろう。
──…ただ問題は、どれくらい人間に近いのかってことだよね。

