リソウカレシ














──翌日。夕方。


本当に届くのか、間に合うのか、なんて私の心配は杞憂に終わり、自室で数学の課題をやっていたところに玄関のチャイムが鳴り響いた。


「はーい!」


印鑑を持って玄関の扉を開けると、そこにいたのは黒い服の男の人。

印鑑は大丈夫です、と言って、それから彼の後ろに置いてあった大きなダンボールを目で示した。


「確かにお届け致しました。返品は受け付けておりませんのでご了承ください。箱の中に説明書も入っていますので、よく読んでご利用ください」


ぺこりと綺麗なお辞儀をしてくる彼に、慌ててはい、と頷く。

普通の宅配便で来ると思ってたけど、この人きっと【リソウカレシ】の関係者さんだ。


彼は私の返事を聞き、その後すぐに去って行ってしまった。

玄関前に置かれた大きなダンボールを見て、私は思わずため息をつく。


意を決してそのダンボールを引っ張ってみると、当たり前だけどずっしりと重たかった。

……本当にアンドロイドが入っているのかもしれない。


そのまま無理やりダンボールを家の中に引きずり込んで、玄関の扉を閉める。

……ここからリビングまで持って行くより、ここで開けてしまった方が早いかもしれない。