リソウカレシ




──…そんなことを考えながらスマホをつけた瞬間、ホーム画面に紛れたそのアプリに、私は思わず固まった。



────【リソウカレシ】。



確かこのアプリ、作ったリソウカレシがアンドロイドとして送られてくる──…んだった、よね。


……もしこのアンドロイドを、未菜美ちゃんとのダブルデートの日に連れて行ったら。


アンドロイドだとしても一応カレシではあるんだから、騙すわけではない。

人に近い、がどの程度のものを言うのか分からないけれど……とりあえずやってみるだけなら。

お金はかからないわけだし、上手くいけばこのアンドロイドを未菜美ちゃんに見せるだけで解決なのだ。



──…やってみる、だけ。





そっとアプリのマークをタップして、【リソウカレシ】を開く。

さっき結愛ちゃんと開いたときと同じように、ふわふわキラキラのホーム画面が出てきた。

一応時計を確認するものの、昼休みはまだあと10分ちょっとある。


私は迷わず【リソウカレシをつくる】のボタンをタップした。

10分あれば終われるだろう。


結愛ちゃんと1度読んだ説明書きをとばすと、画面左半分に男の子のキャラクターが現れた。

初期設定の男の子なのかな。万人受けしそうな、爽やかな感じのイケメンだ。


右半分には【輪郭】とか【目】とか、よくある主人公の見た目設定に出てくるようなボタンが。

試しに【輪郭】を押してみると、ずらりと色んな種類の輪郭が出てきた。

その種類の多さに、思わず息を呑む。こんなにたくさんあるの。
普通のゲームの倍以上のパーツ数だ。