「……何か怖くなってきちゃった。アンドロイドとか…」
限りなくヒトに近い、自分の思い通りに作ったアンドロイドが『リソウカレシ』として送られてくる。
──…それはつまり、アンドロイドをカレシにしろということなのだろうか。
そんなの絶対嫌だよ。私はちゃんと、心を持った人間と恋がしたい。
「そうだよね。これ以上はやめといた方が──…」
「結愛!ちょっといい?」
かき消された結愛ちゃんの声。
ぱっと呼ばれた方に目を向けた彼女が、ごめんちょっと行ってくる、と困ったように笑った。
私もそちらに視線を向けると、結愛ちゃんを呼んだ皆木くんが目に入る。
私はにっこり笑って頷いてみせた。
カレシとの時間なんて、邪魔出来るわけないよね。
結愛ちゃんがパタパタと嬉しそうな足音を響かせながら、皆木くんの方へ駆けて行く。
私はそれを見送って、そっと自分のスマホに目を戻した。
──せっかくインストールしたけれど、これはもうアンインストールしよう。
そう思ってホーム画面に戻った、そのとき。
ガタン、と大きな音がして、さっきまで結愛ちゃんが座っていた目の前の席に誰かが腰掛けた。

