「昼休み、仕方ないから購買付き合ってやるよ」
「えっ…ほんと?」
「アオの奢りでアイスくれるんだろ?」
「し、仕方ないなあ〜さっきの言葉は全部忘れてあげる」
「ありがと、アオちゃん」
……マシロくんの笑顔が、やけに眩しく見える。
真夏の暑さなんて吹っ飛ばすくらい爽やかだ。
私も存外単純で、着いてきてくれるっていうだけで全部どうでも良くなっている。
「ねえ、マシロくん」
「なに?」
「さっきの、気にしなくていいからね」
「…なんの話だっけ?」
「好き…とかそんな話。マシロくんの彼女になりたいわけじゃないから」
ちゃんと訂正入れといてあげないとね。
「…あっそ、」
そう思ってたのに、思ってたのとはちがう反応が返ってくる。
なんでちょっとだけ拗ねたような顔するの、マシロくん。
私に好意なんてないくせに、期待ばっかりさせる。
私だって、今すぐに言いたいよ。好きだって。
今すぐにでも、飛びついて言いたいくらい。
「でもマシロくんのこと大好きだよ、友達として」
私に言える精一杯で。

