第1話…

ある日の朝
莉乃は、学校へ向かった。

お母さん学校行ってくるね。
気をつけて行ってくるのよぉ。
あ、莉乃お弁当忘れてるわよ。
莉乃は、少し忘れん坊な性格の女の子だ
よく、友達からも
莉乃は、よく忘れ物するよね。って言われている。

学校へ着くと
先生から、今日は転校生が来ている。
紹介しよう。
と言われ
莉乃は、わくわくだった。
転校生なんて久しぶりだよね。と友達と話している。

転校生か。女の子かな?男の子かな?

先生が生徒を呼ぶと
背が高くてすらっとした男の子が教室に入ってきた。緊張している様子で。
自己紹介をすることになり
隣町の高校から転校生してきた。
佐藤翔太です。よろしくお願いします。みんなと、仲良くなれればいいなと思っています。部活はサッカーをしていました。よろしくお願いします。

莉乃は、翔太を見て
かっこいいな。って思った。
けど、話す勇気は無いから。
別にいいやと思った。
友達もみんな、あの子かっこいいね。
彼女とか居そうだよね。と言っていた。

私は、少しだけ。翔太の事が気になった。
けど、転校生だから。なんか、魅力?があって。それで好きになるかもって思うのは違うんだって思ったから。声は掛けなかった。

先生に、莉乃ちょっとこっちに来いって呼ばれて。
先生なんですか。と小声で聞いたら
先生は、翔太を案内してあげなさいといわれて。
私は、少しだけ。嬉しかった。
先生に、頼まれ事をしたのが少し嬉しかった。私は、単純なのだ。

そして、放課後。
翔太を案内することになった
翔太に声をかけた
けれど、返事がなくて
イヤフォンをして音楽を聞いていた
私は、翔太の肩をぽんぽんと叩いた
翔太は、びっくりした顔をしていた
それと、少し震えていた。
私は、どうしたんだろ?と思った
翔太は、す、すいませんと。一言
学校の中を案内している時ずっと翔太は、震えていた。あまり、喋ることも無かった。
その日は、学校案内をして終わった。